建築の仕事

上手に住み分ける二世帯住宅
上手に住み分ける二世帯住宅
田園調布の家
田園調布の家
茶室設計•露地設計
茶室設計•露地設計
紀州檜の香る家
紀州檜の香る家
紀州檜の香る教会

上手に住み分ける二世帯住宅

工事経緯

計画建物は施主のお父様が数十年前に建てられた、鉄骨造3階建の専用住宅です。

2階フロアは暫く未使用状態でしたが、ご子息様夫妻からの同居の申し入れを機に改修工事を望まれました。

当初は大手住宅メーカー3社に計画をご依頼されましたが、ご納得には至らず、弊社でご相談を受け、提示させていただいた計画案を採用していただきました。

概要

当該建物は、レンガ調のタイル貼りで、美しい洋館の体を成した鉄骨造です。

改修工事においては、外観イメージを、室内空間にも関連付けていく事が大切な要素と捉え、既存部分と改修部分とが違和感なく調和できる空間作りを、ご要望に沿って計画させていただきました。

工事内容

2階[子世帯]:外壁と柱のみ残したスケルトン状態からの全面改修工事(共有部分の玄関周りも含む)

2階改修床面積約80㎡

3階[親世帯]:2階〜3階への階段周りの改修工事

〔空間構成に関わる施主のご要望〕

玄関は既存配置とし、玄関ホールから、親世帯•子世帯 それぞれに世帯別の入口を設け、二世帯の住み分けを明確にすることと、広いリビングと、主寝室の他に予備室と納戸を設けること

親世帯の設計について

3階への[親世帯入口]には、床から天井まで、FRP煉瓦透カシ積を施し、玄関ホール正面壁に相応しい風格や、煉瓦の隙間から、透けて見通せる明るさと奥行感を演出しました。

また 二世帯住宅の共有部分である玄関ホール床を、タイル張りとしたことで、外観イメージとの調和を図りました。

煉瓦積みの発想は、玄関ホールに現れてしまう梁型を、上手く隠したいという発想から始まりました。 当初は生煉瓦で計画していましたが、寸法上の縛りや躯体への影響等を考慮し、軽量且つ サイズ•カラー •テクスチャーに至るまで、設計対応ができデザイン性のあるFRP煉瓦を採用しました。

ニッチ棚には、お施主様が長年一緒に生活を共にされてきた2匹の猫ちゃんを模ったガラス細工の飾り物が添えられています。

 a
玄関ホール 〔親世帯入口〕
玄関ホール 〔親世帯入口〕


1階階段ホール ニッチ棚
2階 階段ホール ニッチ棚


2階階段ホール
3階 階段ホール

玄関ホール正面壁を透かしレンガ積にすることで親世帯・子世帯それぞれの気配を感じられる棲み分けの界壁になっています。

FRPレンガ
FRPレンガ

子世帯の設計について

2階の[子世帯フロア]は、限られた空間での全面改修であり、ご要望の諸室を確保するとともに、広く感じられる空間導線に配慮しました。

改築前の2階(ご子息様世帯)フロアのスケルトン写真
改築前のスケルトン状態の
2階(ご子息様世帯)フロア

子世帯入口を入って直ぐの廊下には、洗面コーナーを設け感染対策とし、デザイン性の高い洗面台にすることで、パブリックスペースとしての役割も兼ね備えました。リビングへの間仕切りは、引込吊戸とし、開け放つことで、入口からキッチン奥に設けたピクチャーウインドウまで、8m近い廊下の直線導線が生まれ、リビングへの序章にもなっています。

リビング(LDK)は庭に面した南側にあり、腰窓だった開口を下まで広げることで、充分な陽光や景色をとり入れました。

天井は可能な限り高く設定し多くの梁型が現れましたが、その梁型に沿って、羽出し風の下がり天井を作り、そこからの調光可能な間接照明により、柔らかい光に包まれる天井空間が生まれ、より広く感じられるリビングができあがりました。

玄関ホール 〔子世帯入口〕
玄関ホール 〔子世帯入口〕


洗面コーナー~キッチン
洗面コーナー~キッチン


LDK(昼間)
LDK(昼間)


LDK
LDK


LDK
LDK


キッチン
キッチン


キッチン
キッチン
脱衣室 リネン庫
脱衣室 リネン庫


 
プライベートルーム


納戸 棚・ポール収納
納戸 棚・ポール収納

所在地――東京都練馬区 家族構成――5人(親夫婦+息子夫婦+子ども)

『上手に住み分ける二世帯住宅』
お施主様の声(お父様・ご子息様からのメッセージ)

〜お父様より〜

ワイツー設計

小俣 容子さま
ご無沙汰をしております。
御社ホームページにリフォーム工事の結果を掲載頂いた件拝見させて頂きました。

当初要望でした、玄関ホールでの二世帯の区分けにつきましては調和と風格をハイレベルで実現していただきましたし、
既設3階とのイメージの連続性にも違和感がありませんでした。

天井躯体に防音工事を行っていただいたことで、
上下での生活音もほとんど感じられず、分離された生活を送れています。

半年が経過いたしましたが、お陰様で日々の生活のストレスも無く快適に過ごしています。

息子夫婦も満足している様子です。

今後とも宜しくお願い致します。

〜ご子息様より〜

小俣様
ご無沙汰しております。
ホームページ拝見させて頂きました。

荷物が置かれる前の写真を見ると、
初めて見た時の感動を思い出します。

実際住んでみて物音も気にならず、二世帯の住み分けがしっかり出来ているのも満足なのですが、
正面壁が透かしレンガである事で、生活の気配を感じる事ができて、
逆に変に気を遣わず、窮屈さを感じさせないなという事に気づきました。

また、リビングが広く取れた事と、スッキリとしたデザインにして頂いたので、
子育てする中でもあまり生活感が出ずに、落ち着いた暮らしが出来ています。

本当にありがとうございました。

田園調布の家

個人住宅 新築工事

平屋建/70坪/茶室付き/使用木材80㎥

東京の高級住宅地として知られる田園調布において、平屋70坪の和風住宅の建設工事が進められている。洋風の家が多い田園調布の家並みの中では珍しい和風住宅で、近隣で評判となっている。設計を担当したワイツー設計の小俣氏に案内してもらった。

設計の特徴

施主は現役の実業家で、木をたくさん使った家が大好き。いくつかの家をもっており、今回は瓦屋根の和風住宅で無垢の木にこだわろうと思い、以前、紀州桧で作った住宅の雑誌記事を見てワイツー設計に依頼。家の構成としては、3人家族を想定して設計。お茶会など多目的に使える間取りとし、LDK(オープンキッチン型)+多目的和室(食事・茶室・お客様用寝室)+個室+書斎+予備室+ビルトインガレージその他各部屋収納としている。茶室設計に関しては、表千家流茶道で長年学んできた経験を活かし、茶事にも対応できる露地計画を含めた設計とした。建物は、道路に接する南側を雁行させ、化粧軒裏屋根を磨丸太の独立柱で支えた造りとし、和風住宅に欠かせない庭との繋がりに重点を置いて建物と外構をトータルでデザインした。周りの近隣住宅との調和も視野に入れた設計としており、例えば家の顔となる玄関周りは、アプローチを600角タイルのモダンな色違い市松柄配置とし、玄関を和風でありながら観音開き扉にするなど近隣に溶け込みやすいデザインとした。内部においては、パプリックスペース(玄関ホール・和室・LDK)化粧柱を生かせる真壁造りとし、その他は大壁造りで、和風モダンな設えとした。

田園調布の協定

この住宅は、不動産価値と木材利用という二つの側面から際立った特長を持っている。敷地面積255坪、東西に長い南東の角地という和風住宅の設計に適した立地である。この敷地には、「日本資本主義の父」として知られ、大正年間後半に日本ではじめて住宅と庭園の街づくり〝田園都市構想〟を提唱した渋沢栄一(1840〜1931年/ 田園調布の創設者)の邸宅があった。その後は2棟の住宅が建ち、近年は大手企業が遊休地として保有していた。

住宅の建設にあたっては、田園調布会環境委員会と協議し、合意を得た計画を区役所に提出した。田園調布には独自の規定がある。例えば、敷地境界線から敷地内に環境緑地として幅員1m以上の植栽ゾーンを設けなければならない。塀を設ける場合は、境界線の1m以上内側に設置する。塀は生垣が推奨されているが、フェンスや柵の場合は高さ1.5m以下とし、石材・コンクリートの場合は高さ1.2m以下とする。駐車スペースにシャッターをつける場合は、シャッター面は見通せる材質及び形態とする。隣接地に配慮して、北側の開口部は隣家の南側に当たることから、不透明性のガラス等を採用しなければならない。こうした独自の規定を守りながら建設が行われた。

使用木材は約80立米

使用木材は、構造材、造作材、建具材を合わせると約80立米(㎥)。平均的な戸建木造住宅での木材使用量は、約20立米未満と言われているので、約4棟分超の木材が用いられている。

構造材は全て無垢材とし、柱には紀伊半島材の紀州桧(JAS構造材)120角を使用。主に丸宇木材(東京都江東区亀戸)で仕入れた。玄関ホール、和室、LDKの4寸角化粧柱、7寸(212㎜角)の大黒柱は吉野ヒノキ。窓の連格子や雨のかかる箇所にもヒノキ材を用いた。軒回りで見える無垢の桁材は米松平角材を用いた。

床材は無垢フローリングで、広幅(150㎜)で床暖房にも対応することが条件であったため、和風・洋風どちらにも合わせやすいメープルの挽き板(3㎜厚)を用いた。

引用:New Housing Jornal 月刊 住宅ジャーナル vol.118 2018/9 p.42〜p.45

玄関周り・リビング


矢筈型錆竹吊棚

井桁棚
 

八畳広間茶室


霞型天井照明

障子
 

プライベートルーム


居室入口 垂壁

市松タイル貼
 

茶室設計•露地設計

株式会社ミサワホーム総合研究所様よりご依頼

栃木県某市:個人様

茶道の稽古場として、また いろいろな 茶事の機能に対応できる 広間・小間を含む茶室計画に露地計画を含めた茶室・露地 計画図。

Card image cap

紀州檜の香る家

数寄屋風 木造平屋建て

個人住宅 新築工事

平屋建/60坪/茶室付き/東京都府中市

Card image cap(数寄屋門から)

(担当物件着工時ブログより)

紀州檜の香る家-001-こうして始まった

お施主様と私共との出会いは、今回この物件を担当をするデザイナー(建築士&表千家茶人(2018年現在同講師):女性)の職業訓練校の先生(施主様)と生徒(デザイナー)の関係。
前職が和装、秘書などしていたデザイナーが、転職するにあたって職業訓練校に通ったことに始まる。
彼女は職業訓練校でCAD(コンピュータで図面を書く)を学んだ。卒業後、設計事務所に入所し腕を磨きいろいろな経験を積み現在に至っている。

ではさて、なぜお施主様が彼女が所属している設計事務所に、設計・監理を依頼してくださったか?
また、受注をさせて頂いたか?
その、縁を繋いだのは、年賀はがきであった。
彼女は職業訓練校卒業後、施主様に年賀はがきを毎年出し、年1回ではあったが感謝の気持ちと近況無事を伝えていた。

一方施主様は、近年手狭になった自宅に変わり別地にて新居新築を計画していた。工務店、大手住宅メーカーなどに思いを告げて、計画案・見積もりなどの提示を受けていた。
施主様も、新居に対する思いは大で、いろいろな家を見て資料を集め勉強し夢実現に向かって進んでいた。
しかしながら提示を受けていた各案が「どうもしっくりこない!」
本当にこれで良いのか?との思いの中で、施主様は彼女の事を思い出してくださったのである。
施主奥様も年賀はがきの名を覚えて頂いていたのである。本当にありがたいことだ。
すでに建築着工を前提に施工会社と内定していた段階だったので、「仕事にはならないけど、見てアドバイスをもらえないか?」と。

しばらくぶりの再会であった。
彼女は、施主様の思いと各メーカーが提示した計画案とのギャップを痛烈に感じた。
恩返しの思いもあって、仕事の合間にこつこつと計画をしていたのである。
次のメーカーからの図面を見るときに、彼女は思いきって案を見せ、その思いを語った。
施主様はその図面を見て「これが設計だ!」と言い、たいそう気に入ってもらえたそうである。
その後すでに内定をしていた施工業者を断って頂き、設計監理契約を結んで頂いた。

皆様は、ご自分の住宅を新築する場合は、どのように考えられ、行動されるのであろうか?住宅展示場に足を運ばれ気に入った住宅メーカーさんに頼まれたり、知り合いの工務店さんに頼まれる方がほとんだと思います。残念ながら設計事務所のことは、あまり念頭に入っていない、仮に設計事務所の存在を認識していただいている方でも、設計事務所に頼むと高いからと思われている方がほとんどだと思います。

住宅メーカーや工務店さんとの家造りは、自社内で設計をして施工管理をします。
しかし、設計事務所を介しての家造りは、設計は設計事務所、施工は業者選定によって選ばれた会社が施工します。
設計事務所を介しての家造りは、設計と施工が別々の会社がそれぞれ担当しますので、工事を監理する設計事務所が、第三者的な立場で、工事の進行状況を見て、不誠実な工事が行われない様、施主様の代理人として目を光らせ、全行程を施主様の側にたって監理します。

施主様にとって大切な家造りです。
私どもと一緒に 安心・納得できる家を造ってみませんか。

ブログ001に続き、着工から竣工まで、監理の様子をご紹介しております。ブログ048までございますので、ぜひご一読ください。紀州檜の香る家 ブログ

紀州檜の香る教会

紀州檜の香る教会 本宮教会

礼拝堂は、間口5.46m 奥行き12.74mの長方形で建築面積71.74㎡(21.7坪)の木造平屋建。

外壁は杉赤身板下見張 屋根はガリバリュウム鋼板葺き 構造柱は日本一の粘性強度を持つと言われている紀州産檜 天井は洋式小屋組、矩勾配の化粧屋根裏天井 床は無垢の杉板張りです。

福島県本宮市

紀州檜の香る教会 本宮教会

紀州檜の香る教会 本宮教会 ブログ

紀州檜の香る教会 本宮教会

その他今までの主な仕事

東京都目黒区M邸 新築工事

木造2階建 170㎡

Card image cap
Card image cap
Card image cap
Card image cap

スイス ホテル和風改修•分譲計画 調査•企画業務

和風(日本式)ホテルへ改修及び分譲計画 調査・企画業務 (1次・2次)

事業主: インターナショナルサービス株式会社 様

敷地面積 6000㎡ 計画建物床面積計 4500㎡  場所: スイス連邦ティチーノ州メリデ町

Card image cap
Card image cap
Card image cap
Card image cap
Card image cap
Card image cap

東京都台東区 店舗併用住宅(串あげ光家)新築工事:改修工事

鉄骨造 3階建 100㎡

住宅部分は限られたスペースを生かすため、屋上まで螺旋階段を配置し、パブリックスペースと共用使用しています。

お店紹介

飲食店 串あげ・光家 (立食スタイル)

東京都台東区花川戸1丁目6−5 東武浅草駅北口徒歩1分

電話: 03-5830-0263

結婚式場:ハウスウエディング会場

運営会社 (株)テイクアンドギヴ・ニーズ

(発注元)設計企画・基本設計 担当会社
(株)アークデザインインターナショナル

弊社担当業務: 実施設計 設計監理サポート業務

弊社担当会場: 5会場

東京都八王子市、千葉県千葉市、埼玉県さいたま市、長野県長野市、滋賀県大津市

規模: 新築 鉄骨造 2階建 1600㎡~2000㎡

埼玉県川口市 老人福祉施設リノベーション工事 設計業務

倉庫型店舗 より 老人福祉施設(ショートステイ)へ改修

事業主:アイリングサポート株式会社 様

鉄骨2階建て 700㎡

担当業務: 基本設計・実施設計

竣工から長い年月の間にいろいろな諸事情により現行法規(建築基準法等)に合致しなくなってしまった建物(既存不的確建物等)を現行法規に合致するように設計・コンサルティングを行い、建物の再生を図った事例。

岩盤浴施設:マグマスパ (店舗)

運営会社 (株)T&G Beauty

(発注元)設計企画・基本設計 担当会社
(株)東京プロパティマネジメント

弊社担当業務: 実施設計 設計監理サポート業務

弊社担当店舗: 東京都港区の各店舗

フロア改築 170㎡~400㎡

日焼けサロン施設 SOLE (店舗)

運営会社 (株)サンライズジャパン

(発注元)設計企画・基本設計 担当会社
(株)東京プロパティマネジメント

弊社担当業務: 実施設計 設計監理サポート業務

弊社担当店舗: 東京都新宿区・渋谷区、神奈川県横浜市 3店舗

フロア改装 150㎡前後

分譲マンション 一住戸 M邸 改修工事

リフォーム部分面積 45㎡
(リビングダイニング・キッチン・和室部分)

担当業務: 基本・実施設計、監理

分譲マンション 一住戸 A邸 新築工事内装設計変更

面積 110㎡(全室)

担当業務: 変更部分設計・監理

分譲マンション業者の標準間取りプランからの、間取り変更・仕上げ材の仕様変更